違いを一言でいうと
静的QRコードにはリンク先そのものが入っています。動的QRコードには、読み取った人をリンク先へ転送するサービスの短いリンクが入っています。どちらも普通のQRコードで、違いは収めているデータだけです。リンクをたどるまで、スキャナーには両者の区別がつきません。
たとえば、メープル通りベーカリーの静的コードなら、https://maplestreetbakery.example/menu をそのままエンコードします。動的版なら https://go.example/ab12 のようなリンクをエンコードし、サービスがそのリンクをメニューページへ転送します。
使い分け
静的コードは、内容が変わらず、外部のサービスなしで動くべき場合に向いています。Wi-Fiの認証情報、連絡先、プレーンテキスト、口座情報が固定の決済コードなどは、たいてい静的です。Wi-FiやvCardなど、端末がオフラインでデータを読み取る形式の多くは、静的コードでしか動作しません。
動的コードは、パッケージ、看板、パンフレットなど、1つのURLより長く使いたい印刷物に向いています。転送はサーバー側で行われるため、印刷後にリンク先を変えたり、UTMパラメーターを付けたり、読み取り回数を数えたりできます。
- 静的:サービスに依存せず、永続的に動作しますが、編集も計測もできません
- 動的:リンク先を編集でき、読み取り回数の計測や分析ができます。データが短いので、コードの密度も下げられます
- 動的:転送サービスが終了したり、アカウントが失効したりすると使えなくなります
事前に考えておきたいトレードオフ
動的QRコードの主なリスクは、転送サービスが稼働し続けることが前提になる点です。提供元がサービスを終了したり、規約を変更したり、契約が切れたりすると、印刷済みのコードがすべて一度に使えなくなるおそれがあります。大量に印刷する場合は、自社ドメインを使える事業者を選んだり、すべてのコードを記録しておいて再印刷に備えたりするのが一般的です。